ゲレの工房

ゲーム好きの中の人が、自分が作りたいアプリを作る記録です

FF14雑記:エオルゼア文字のドットフォント作成について、やりかたや備忘録など

今回の記事は、一般的なドットフォントの作り方の話にもなります。
私が作成したのは、FF14という限定された世界で使われている文字のフォント制作ですが、作業自体はひらがなや英字などにも使えます。

本記事では、ドットフォントを作るきっかけから、実際に作成する方法、どれくらいの期間がかかったかなどについてお話したいと思います。

ドットフォントを作るきっかけ

2021年のエイプリルフールネタに

先日こちらの記事を書きました。
blog.gelehrte.com

そもそもFF14というゲームでは、歴代ネタとして、FF14を題材にしたドット絵動画を公開する流れがありました

2021年は残念ながら(?)動画ネタはなさそうですが、そのうちのネタを一つご紹介

同時期に、ドットフォントの作り方の記事を見つけました

こちらのツイートです。

こちらの記事では、ドットフォントという世界の話や、その作り方の概要が書かれてありました。
とても興味深かったです。
そして

2つのアイデアが脳内で組み合わさって、「FF14のドットフォントを作りたい!」に

という話の流れになります。

思い立ったのが2021年02月の後半

GitHubのコミット(作業ログ)を見る限り、最初のコミットが2月21日
エイプリルフールギリギリまで作業したことになると、1ヶ月ちょっと作業したことになります。

ひらがなのドットフォント1つと英数字のドットフォントを2つにかかった期間が1ヶ月ちょっと

ということになります。

フォントのダウンロードはこちら

クガネ文字ドットフォント

gelehrtecrest.booth.pm
gelehrtecrest.booth.pm

ノルヴラント文字ドットフォント

gelehrtecrest.booth.pm
gelehrtecrest.booth.pm

どうやってドットフォントを作ったか

使った道具とアプリ

バイス

正直、Apple Pencilまで高いものは必要ではなく、何らかのタブレットペンがあれば十分な気がします。

アプリ

Affinity Designer for iPad
affinity.serif.com

Glyphs
glyphsapp.com

Glyphs は30日の試用も可能です。
フォントを1つ作りたいだけなら、試用でも十分かと思います。

タブレットはあったほうがいいかどうか

個人的にはあったほうがいいと思います。
私が作業をコツコツ進められた理由としてはスキマ時間で作業を進められたというのが大きいです。

フォント作成はスキマ時間にできる一つの作業!

私は仕事に行く時や買い物などに行く時、公共の機関を利用します。電車とかバスとか。
あと、どうしても手持ち無沙汰になる時間も生じて喫茶店に入ったりします。
その短い時間、10分かそこらの時間でも1文字分のデザインができるのがフォント作成作業のメリットだと思います。

どのようにドットフォント作成作業をしたか

これは前述のnote記事に書いてある内容と重複するのですが、私なりのやりかたを

10x10のマス目を用意します

画像はAffinity Designer for iPadのアプリ画面です。
このアプリである必要はなく、ベクター画像を書き出せるレイヤー機能が搭載したアプリなら何でもいいです。
最近のお絵かきアプリなら、そのあたりをサポートしていると思います。


元画像を用意

これはFF14のクガネ文字の「つ」です。
なんのことかわからない人も多いかと思いますが、FF14は1文字1文字がひらがなと対応していて、この画像が「つ」に該当します。
私は元々、クガネ文字をフォント化していて、その元画像がiPadの中にありました。
gelehrtecrest.booth.pm

普通の英数字やひらがななどをフォント化する場合は、PNGやJPG画像が元画像でもいいと思います。

画像を重ねて、マス目を塗りつぶす

マス目を上のレイヤーにして不透明度を60%ぐらいに。色は白で。
元画像は下のレイヤーにして不透明度を100%

マス目を1つずつ色を塗っていきます。

できあがり

これで1文字できあがりです!

どうですか?これなら1文字を10分以内にできそうだと思いませんか!
スキマ時間にちょうど良いかと思います。

Glyphsでの作業

主に、出来上がった画像ファイルを収集し、上下左右の空白部分をどうするかの調節を行います。
あとフォント化ですね。

これはまた別の文字(ノルヴラント文字:FF14で英数字に該当する)の例なのですが、こう並べていきます。

フォント化は少しずつ進めていける作業ですが、どうしてもMac bookのお世話になるので、家での作業がメインですね。
もちろん喫茶店Mac book開いて作業してもいいのですけど!

フォント公開について

現在フォントを公開している場所として

の3箇所用意しています。

やはりBOOTHから興味を持っていただける方が多いようですね。
ありがたいことです。

今後の予定

エイプリルフールとしての作業として後回しになっている、FF14エオルゼア文字筆記体フォントの作成を再開したいなと思っています。
blog.gelehrte.com

こちらをエイプリルフールネタにしなかったのは、やはり筆記体カービングデザインは作成に時間がかかりそうだったので、エイプリルフールまでに間に合いそうになかったからです。
ただ、やはりスキマ時間に作業ができるので、作成を続けたいですね。
早いうちに、何か成果を公開できればいいなと思っています。

今回の記事はここまで。
ありがとうございました。


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