ゲレの工房

ゲーム好きの中の人が、自分が作りたいアプリを作る記録です

FF14雑記:英語で楽しむFF14・その6:ラストネームの文化とかバテロンの皮肉とか

前回の記事はこちら

blog.gelehrte.com

これまでの流れ

  • イギリス英語は皮肉?
  • 「天使い」との最初の接触・戦闘

今回は最初のアシエンとの戦闘後、報告のところからです。

気づいたこと

日本語ではファーストネーム、英語ではラストネーム

メルウィブ提督の名前を紹介するとき

  • 日本語では「メルウィブ提督」
  • 英語では「Admiral Bloefhiswyn」(メルウィブ提督のフルネームは『Merlwyb Bloefhiswyn』)

となります。

ルガディン・ゼーヴォルフ族女性の命名規則

ここでまずはルガディン・ゼーヴォルフ族女性の命名規則を紐解いてみましょう
種族/ルガディン/ゼーヴォルフ - FF14 Online Wiki

引用

ゼーヴォルフの姓は、父親の個人名に、「息子」を現す「シン」か、「娘」を現す「ウィン」を足すことで構成されています。
メルウィブ提督のラストネーム「ブルーフィスウィン」を例に見てみましょう。
例)ブルーフィスウィンの場合
「ブルー(Bloe):青」+「フィス(fhis):魚」+「ウィン(wyn):娘」
つまり、「青い魚」を意味する「ブルーフィス」という名の父親の元に生まれた「娘」であることが解ります。さて、この「ブルーフィス」さん、いつか出てくるのでしょうか?
ちなみに「トータ」と「ウィン」は、どちらも「娘」を意味する単語ですが、前者は個人名のみに、後者は姓にしか使えないというルールがあります。

とあります。つまりラストネーム≠ファミリーネームとなります。「ブルーフィス」さんと「ブルーフィスウィン」さんは確実に別個人扱いになるので、これが正しいのでしょうね。

西洋ではファミリーネームよりファーストネームのはず

ツイートのツッコミにこのような文章があります。これは確かにそのとおりです。ただ、FF14の世界ではファミリーネームの扱いが少々特殊なようなので、ラストネームに提督とつけて、「Admiral Bloefhiswyn」と呼んだようです。
そもそも西洋でファーストネームを個人名として重用するのは、ファーストネームがその人個人を直接指すためでしょう。「ブルーフィス」さんと「ブルーフィスウィン」さんは確実に別個人なら、ラストネームを使ったのも理解できる気がします。

他のゼーヴォルフ女性キャラと出会ったとき、名前をどう名乗るか見てみたいですね。楽しみが増えました。

余談:黎明秘話

今回参考にした記事に、黎明秘話があります。英語と日本語で実は少々文章に違いがあります。

jp.finalfantasyxiv.com
na.finalfantasyxiv.com

まずタイトルが

  • 「メルウィブの罪」
  • "Her Father's Daughter"

とニュアンスが違うのが面白いですね。
この黎明秘話はパッチ5.5以降に公開された記事です。ですのでそこまでのストーリーのネタバレを含みますので、記事の引用は避けたいと思います。ご興味のある方は読み比べてみると面白いんじゃないでしょうか。私はGoogle 翻訳先生に手伝ってもらいました。

やっぱりイギリス英語は皮肉っぽいのかな?

バテロンのセリフ

バテロンは口調としてやや粗暴なので、省略語を多く使います。そのため正しい訳かはわかりませんが

メルウィブ提督に晩餐会に呼ばれたあと、バテロンに話しかけると「Well, well...if it ain't Merlwyb's guest of 'onor! 'Obnobbin' with the 'igh an' mighty, now, is it?」と言われます。deepl先生のちからを借りると、「おやおや、メルウィブのお客さんじゃないですか!?お偉いさんになっちまいましたな?」と訳せるようです。
誰か「'Obnobbin'」の正しい訳を教えて下さい・・・・ここが本当にわからないのです。多分何かの省略語なんでしょうけど。

追記:「'Obnobbin'」は「Hobnobbing」

ツイッターで相談したところ以下のような知見をいただきました。

以下のサイトでは前後の文字を補って検索することができるようです
www.thefreedictionary.com
これは便利ですね!このサイトを今後も利用したいと思います!

仮に「Hobnobbing」の場合、意味は「hobnob」、元は「hab or nab」、「 hob or nob」、「habnab」など

平たく言うと、"have and not have(=give and take)"という意味になるようです。
以下の記事を参考にすると
eow.alc.co.jp

シェークスピアの劇で使われており、当時は二人でお互いに乾杯をしたり相手に酒をおごったりするという、「さしつさされつする」状況を表したものであった。19世紀になり酒との関連がなくなった。

とあります。

つまり「'Obnobbin' with the 'igh an' mighty, now, is it?」の意味は?

酒場での会話ということで、お酒に関する話題を含むことを考えると、「もうお偉いさんたちとしか呑み交わさなくなっちまったな?」ってところでしょうか。シェークスピアに出てくるような表現を、更にスラングで濁しながら喋るってところが、おしゃれというかローカライズの腕ですねぇ。

Safe to say


「~と言っても差し支えない」あたりは使いやすい表現なので、ちょっと覚えておきたいなと思いました。

Till then, may you walk in the light of the Crystal.


「君に、クリスタルの導きがあらんことを。」に該当すると思います。この表現自体はおそらく今後も出てくると思いますので、そこでも同じ表現が使われるかどうかチェックしたいですね。

終わりに

結構気になる表現が多かったので、今回はストーリー進行的には短めで記事にしました。今後もゆるゆるとですが楽しんでいきたいと思います。

今日の一枚はやはりこれかな。

次の記事はこちら

blog.gelehrte.com


広告